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西暦2080年。
100年の平和は、とうとう崩された。
平和すぎた。
本来、欲望の塊と言われる程の人類が百年も薄っぺらい理性と言う名の布で欲望を隠し続ることは、奇跡という言葉が似合った。
人口95億の人間の6割以上は今までの平和が当たり前であった。
それを国のお偉いサンの身勝手かつ自己中な考えがいとも簡単に破壊した。
一万を超える核兵器は豪雨のように国々へ落とされていった。
勿論それは島国日本も例外ではなかった。
ISI9999を落とした米は、核兵器廃絶って?というふざけた顔で他人を殺し尽くしていった。
例えば今、米人が日本国民を銃で殺害したとして、米人は喜んだだろうか?
核兵器をただ一個だけ落としただけで万を超える人間を不幸にすることができる。
そんな米人は、銃で日本国民を殺害して、歓喜しただろうか?
結局、人間の欲望なんてそんなもの。
怠惰、憎悪、怨念、本能、本能、本能、本能。
突き詰める必要もない。
人間は、赤の他人を虐殺したところで、うわー、とか、ひえー、だとか、適当に偽善者ぶるような生き物なのだ。
そして他人に身近な人間が殺害されたとき、初めて哀しみに気づくのだ。
西暦2085年。
生き残り2億人を残し、世界の国々は壊滅。
戦争は終わった。
だがしかし、核兵器による悪影響は終わることはなかった。
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