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「私はもともとここの組仇相手でしたので」
神鬼組の敵対する犬丸組の組員だった浮田は、組員の裏切りによって追われる身となった。
追い詰められた浮田は暴行をうけゴミ捨て場に捨てられたら。
そこにたまたま通りかかった恭也に拾われた。
「お前野良だろ。俺が拾ってやるよ」
敵対すべき犬丸組の組員としりながら浮田をかくまった恭也は浮田より2つ年が下だった。
「最初はめちゃくちゃな人だったんですけどね。けれどやるときはしっかりやってくれる人でしたし、組長としての器もありますし」
浮田は笑っていた。
「こんなぼてくれの私を拾って下さったんですから、私も、最期の最期まで尽くすつもりですよ」
浮田の話を聞いて偲もどこか暖かい気持ちになった。
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