若頭 浮田の憂鬱

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オフィスは広いが人数は少ない。 浮田も恭也もそれぞれでデスクワークに励む。 昼間にでもなれば、何故かオフィスに椿がやってくる。何人かの部下を連れて。 今日もまた椿がやって来た。 「昼飯を食いにやってきたぞ」 「お前、自分ん所で食えよ」 「むさ苦しくてかなわん。やはりこう広々とした所での息抜きは大切だろう」 そう言って弁当を広げ始めた。 「ふざけんな。誰が食べていいつったよ」 「五月蝿いぞ恭也。なんならお前も偲の弁当食えばいいだろ」
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