若頭 浮田の憂鬱

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タマと言った時、黒猫はにゃんと鳴いた。 可愛いと偲と話していると軒先から「すいませーん」と男の声がした。 出てみると、高校生が2人。1人は好青年、1人は黒髪。 「こっちに黒い猫が…あ、いた」 浮田に抱えられた黒猫を見ると好青年が明るくなる。 「お宅の猫ですか?」 「はい、すみません。ほらクロ、おいで」 そう言うと、浮田の腕から猫が飛び降りる。
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