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「浮田さんは海でもスーツなんですね」
浮田はさすがに上着を脱いで腕まくりをしてはいるがスーツに変わりはなかった。
「水着など持ち合わせていませんので」
軽く笑う浮田に偲も笑う。
「おーい浮田ぁ」
遠くから恭也の声がした。浮田はその声のする方へ顔をやる。
バッシャアアア
浮田の顔に海水がかかった。
「浮田さん!?」
「お前スーツきて海とかないな」
無表情の浮田は海水を垂らしながらゆっくり立ち上がる。
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