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――だいたい同時刻
「ネプチューンめ、俺の国を襲ってタダで済むと思うなよ!
奴等を生きて帰すな!必ず殺せ!」
頭に三本の角を生やしたいかにも偉そうな奴(コーカサス)が命令を下す
「我が方が圧倒的に優勢じゃないか、あいつもこの程度の実力で私に挑むとは
哀れな奴だ」
そう呟きながらコーカサスは窓から遠くの前線を眺める
前線ではネプチューン兵がコーカサス兵に圧倒され、ジリジリと後退していっている
「深追いはするなと伝えろ」
連絡兵に随時命令を伝え、ただただ遠くを眺める
ふと見ると、敵の兵の種類が全て同じになっているのに気付く
その敵兵は全て同じ形をし、全てが灰色の甲殻に覆われている
そして、今まで後退していたネプチューン軍が我が軍に攻め寄せ、逆に我が軍は後退している
「何があった!?
なぜ我が軍が後退している!
戦況はどうなっているんだ!」
近くにいた連絡兵に飛び付きまるでカツアゲをするように問う
「と、突然現れた、な、謎の部隊が、わ、我々の部隊を…次々と潰し、前線は、か、壊滅、寸前で、す
コーカサス様、く、苦しいです」
自分が連絡兵の首を絞めていることに気付き、手を離す
「できるだけ敵兵の情報を集めろ、指示はそれからだ!」
そして、コーカサスは現状を打破する策を練りはじめるのだった
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