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「くそ!ここから出せ!」
繭の内側を叩くがびくともしない
「封印か…時間がねえ、何とかして誰かに連絡を取らねば」
うなだれてしゃがみこむ
「ギ…ラファ……さ…ま?
ギラファ様!」
その時繭の外側から女性の声が聞こえて来た
「その声はアラクネか!」
「ハイ!貴方の臣下のアラクネでございます!」
アラクネと呼ばれた女性は黒いドレスを着、その上から透き通る様な白い布を纏っており、つむじ付近で縛った髪は長く黒い
アラクネは繭にすがりつき涙を流す
「丁度良かったアラクネ私を囲むように置いてあるメダルがあるだろ、それを繭の中に入れてくれ!」
「このメダルですか?」
周りにあるメダルのうち一つを取り、繭に近付ける
「そうだ!早くこっちに!」
アラクネが繭の中にメダルを入れようとした瞬間、メダルが弾け、周りにあったメダルと一緒に空の彼方へと飛んでいった
「…行っちゃいましたよ?…」
目を丸くして呟く
「チッ、遅かったか…仕方ねぇ
アラクネ、ディザート達に指示を出しメダルを回収しろ
後、ネプチューンの動きに注意しろ
奴はコーカサスを殺す…
意識がヤバくなってきた
後は頼むぞアラクネ」
長々と話したあとギラファは深い眠りへと落ちていった
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