何故かこのナミダが

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「………………」 い、今奴が… お礼を言った……!? 「何です? そんな珍しい物でも見る様な顔」 「い、いや…。何でもない。」 これは黙っておこう。 まだ命が惜しいから。 「ま、兎に角真相が知りたいなら 彼に聞くに越したことは 無いですね。」 「あぁ。取り敢えず 又明日聞いてみるよ。」 「ええ。じゃあ… もう仕事終わったんですよね?」 「ん?ああ。終わったよ。」 それがどうかしたか? そう目で問い掛けると… 「久々に呑みに行きません?」 にやりと笑う奴。 まさかとは思うが…。 「あ、言っときますけど 「財布ねぇとか無しだぞ!」 「んふふ。残念。 財布はありますよ。 お金は抜いてきましたけど。」 ………結局一緒じゃねぇかよ。 「はぁ…分かったよ。 まぁ今日は色々と世話になったし 俺が奢ります…。」 「やっぱそうじゃないと 貴方はしっくり来ませんね。」 何だよそれ……。 まぁ、たまにはいいか。 .
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