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「ほらほらぁ、三人共早く早く~!」
快晴としか言い様の無い清々しい青空の下、明るい元気な声が響き渡る。
声の発生源は一人の少女、若干赤みがかった桃色の髪を腰まで伸ばし、上は白を基調とした服を着込み、短めの赤いスカートを振りながら前を歩くその姿は、随分とご機嫌だ。
ぱっちりと開かれた大きく澄んだ瞳は、見るものを吸い込むかのような淡い蒼色。
文句のつけようの無い美少女である。
「お待ち下さい桃香様、お一人で先行されるのは危険です。」
「そうなのだ、こんなお日様一杯のお昼に、流星が落ちてくるなんてどう考えてもおかしいのだ。」
「鈴々の言う通りです、もしやすると妖の類かもしれません、慎重に近付くべきです。」
そんな少女に注意を促すよう、後方から二人の少女の声が掛かる。
一人は桃香と呼ばれた少女よりも背の高く、艶のある黒の長髪を後ろで一本に纏めた、俗に言うポニーテールをした両肩を露出させた少女。
キリッとした顔立ちは美しく大人びていて、桃香とは違った意味の美少女。
もう一人は赤い短髪で三人の少女の中では一番小柄な身体付き。
黄色い半袖の下に薄手の黒い服、両手には赤い腕輪を付けていておへそ丸出しで黒い半ズボンにベルトを付けた服装をしている。
活発、その言葉が一番似合いそうな少女だ、頭に付いた可愛らしい虎の髪飾りがトレードマークと言った所か。
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