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「……くだらねぇ冗談言うようなら今この場でその首切り落とすぞ。」
「お前にそれが出来ればの話だろうがな。」
忌々しげに夏翼は舌打ちを鳴らす、そんな事出来ない事ぐらい夏翼自身が身を持って理解しているからだ。
「まず俺の話を聞け、公孫賛って名に聞き覚えはあるか?」
公孫賛、何故その名が出てきたのか分からないが聞き覚えならあった。
「ここいら一体を治める太守の名だろ?それが一体どうした。」
「さっき店のお姉さんに聞いた話だが、何でも義勇兵を募集しているらしい、盗賊が攻めてくるらしいが兵の人数が足りないらしくってなぁ。」
それがどうしたと言いたくなるが今は抑える、少なくとも自分達には関係無い話だがまだ続きがあるようだ。
「で、こっから本題、俺とさっきの話に出てきた奴と公孫賛、ぶっちゃけると知り合い、更に詳しく言えば話に出てきた奴、劉備って言うんだが、公孫賛とは親友なのよこれが。」
「…………作り話もほどほどにしとけよ?」
「言いたくなる気持ちは分かるが事実だ、まぁ、公孫賛の野郎がこんなところで太守様になってるなんざ知らなかったんだがなぁ……」
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