村へ、情報と皿洗いと

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知らなかった、と言うのは本当だ、公孫賛もとい白蓮は知り合いではあることにはあるのだが、少なくとも余り連絡とかはしていない。 あくまでも知り合いと言うか顔見知りな程度で、どちらかと言えば桃花の方が仲の良く、確か連絡とかも少しはしていた筈だ。 「んでだ、取り敢えず俺は仲間に公孫賛に力を貸しに行くよう言うつもりだが、いくら知り合いと言えど相手は太守、足元見られても何らおかしくないのよ。」 「……だから兵が居ると?例え少数でも形だけじゃないきちんとした兵が。」 そこまで言われたら夏翼にも何が言いたいかなんて分かる。 「その通り、何せきちんとした兵なら公孫賛だって簡単とは言え衣食住や武器も確保してくれるだろ、こっちが力を貸すんだから、当然一緒に連れてきた連中の分まで賄ってくれるだろうしなぁ。」 つまりはそういう事だ。 龍計達は公孫賛に力を貸したい、しかしその為の兵力も、兵を雇う金銭も無い。 夏翼達は一緒に連れてきた村の人間の為にどうしても食料や金銭を確保したい、その為ならなんでも出来る。 だから夏翼達が龍計達の仲間になれば目的は達成出来るし、龍計達も兵力が手に入り一石二鳥と言うことになる。
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