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怒りよりも呆れの方が強い言葉、その理由は目の前に居る三人組が原因だ。
「えっと……これは……その……」
「なんて言いますか……非常に言いにくいのですが……」
何やら言い訳を考えている様子だが、二人は、桃香と愛紗は風天相手に良いわけなど無意味だとよく知っている筈である。
それでも言い訳を考える理由は、何故自分達がこんな事をしているかによる。
緋煉達と別れ、情報を仕入れ桃香達四人を探していた風天。
そして四人を探していた風天の目に飛び込んできたのは、何か物凄く忙しそうに、そして戸惑いまくって客から注文を受ける愛紗の姿。
一瞬風天は我が目を疑った、あの愛紗が一体どうしてその様な事をして居るのかと。
仮にも関羽雲長ともあろう者がだ、まぁ、普段キリッとしたいかにも真面目な雰囲気の愛紗が戸惑いまくっている姿は中々可愛らしい者ではあったが。
取り敢えず深く深く溜め息を吐いた後、風天は店に入る。
そして女将さんを見つけ何故愛紗があんな事をしているのか理由を聞いたが、その理由に二度目の溜め息を吐く羽目になった。
「見苦しい言い訳は止めろ、それで?人様を助けようと考える劉備玄徳と関羽雲長ともあろう連中が、どうして無銭飲食なんてしたのかねぇ?」
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