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「本当、見事な桃の木だな……」
「はい、まさしく桃園と呼ぶに相応しい物ですね“ご主人様”。」
風天や桃香同様に感想を漏らす一刀と愛紗、それは良い、これ程素晴らしい景色なのだ、思わず呟きたくなる気持ちも凄く分かる。
ただ、この桃園に相応しくない言葉が聞こえ、風天は思わずジト目で一刀と愛紗を睨み付ける。
「…………そんな目をして、一体どうしたよ龍計?」
「いや何気にするな、心の底からお前を見損なっただけだよ一刀、桃香に近付くなよ、近付いたら容赦無く叩き潰すからなこの変態が。」
「急に何故!?一体何なんだよ!?」
一刀は訳が解っていないようだ、風天にここまで罵られる理由が全く。
やれやれと首を横に振り、より一層ジト目になり、かつ侮蔑した視線を送り、口を開く。
「そりゃ愛紗は美少女だ、普段のキリッとした様子からのさっきみたいな慌てた様子は中々違いが有りすぎて思わず苛めたくなるよ?弱みを徹底的について涙目になる姿を見たらもっと苛めたくなるしたまらんぜ?でもそれでも、ご主人様は無いぜ一刀さんや。」
「いやまて何か誤解しているみたいだけどそれを解く前に一つ言わせてくれ……お前の方があり得ないだろうがぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
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