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「ち、ちょっと風君!?」
劉備玄徳、見事なまでに焦りまくる。
そりゃそうだ、何せ風天の性格を熟知している桃香は冗談でこんな事をする人間ではない事は誰よりも知っている、つまりこれは本気のお願い。
「風天殿!!それは桃香様の御意志ですし何もそこまでしなくても……」
「黙れぇ!!桃香の父上、母上から大切な娘を頼まれた身!!そんな恥ずかしい事させたなんて言える訳無いだろ!?」
土下座したままだからいまいちだが風天は大真面目だ、誇りとか意地とかかなぐり捨ててまで行う本気の土下座。
それに助け船を出したのは一刀だった。
「ほらほら桃香、龍計がここまで言ってるんだから聞いてあげなよ、寧ろ俺としてはそうしてくれた方が良いから。」
「け、けど……折角私達の主になってくれるんだし、ちゃんと敬意払わないと……」
「それは気にしなくて良い、これからゆっくりと築いていけば良いんだし、何より桃香が納得してくれないと龍計は間違いなく納得してくれるまで土下座し続ける事になるよ?良いの?」
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