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唇と唇が離れた後、公平が小さな声で言った。
『ずっと好きだった』
美里は、初夢でも見ているのかと思った。
『うそっ!?』
『嘘じゃない、初出勤して木村っちの事みっけてからずっと…』
衝撃だった。
互いに同じ気持ちを約2年持ち続けていた、そして転職を機に、美里は気持ちを告げる事なく終わらせようとしていた。
『私…も…好き』
公平に抱きしめられながら美里はもっと小さな声でつぶやくように言った。
『マジで!?なんだよぉ~もっと早く言えば良かったぁ…つか木村っち何で言ってくれなかった?』
『そんなの…私…6つも年上だし、渡辺さん若い女の子が好きそうだったし…私なんて絶対違うんだろうなって…気まずくなるより今のままでいいかなって思っちゃって…』
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