0の世界の崩壊-1day-

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「あの女の眼は、人間のソレじゃない!」 学校は午前で終わったため、お昼には下校する事ができたオレ達は、真っ直ぐ家に帰ることにした 「そうだね、天衣君は明日から遅刻できないね」 橙野さんが同情の声をかける とっ、橙野さんと一緒に帰れるなんて夢のようだ 「鼻の下が伸びてるぞ、レイ」 「お前がいなけりゃ、もっと幸せだったのにっ!!」 オレと橙野さんとの間には、まるで2人を隔てる仕切のようにテルがいた 「お前、普通は逆だろ!? なんでろくに喋りもしないやつが集団の真ん中に立ってんの? おかしくね?」 すると、お決まりのようにテルはヘッドフォンを指差した 「え?聞こえない」 「ホントはお前、聞こえてんじゃないのか!?ホントは音楽聴いてないんじゃないのか!?」 「聞こえんな」 「まぁまぁ2人共落ち着いて、私こっちだからまた明日ね」 橙野さんは別れ道の片方を指差し別れの挨拶を交わすと、行ってしまった 「中々進展しないものだな、レイ」 誰のせいだかわかってる? 暫く歩くと、テルは立ち止まった 「では、また明日」 「おう、じゃあな!」 テルに背を向け歩き出す 「車に跳ねられるなよ」 後ろから縁起でもない別れの挨拶をする友人 「う…うん、バイバイ」
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