0の世界の崩壊-2day-

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「天衣君、大丈夫?」 昼休み、多大なる疲労から机に突っ伏しているオレに、橙野さんが同情の声をかけてくれた 「相変わらず学習能力“0”ですわね そんなんですから、好きな女性の1人も落とせないんですのよ」 「そーで御座いませー、ヒルダ様」 ここは変に返すと面倒な事になるので、適当に受け流すのが得策だな 「えー!? 天衣君、好きな人が居るんですか!?」 橙野さん、そこ食いついちゃダメっ! ここで話題を変えなければ変な誤解が生ずる 過去の経験からその事を体得していたオレは、冷静な判断力によって上手く話題をすり替えた 「そういえばさ、C組にすごいイケメン居るよね? あーゆうのには、興味有ったりしないの?」 凍りつく2人 あれ?オレ何か問題発言しちゃった? 「ごめんなさい 私、追求し過ぎたみたいですね まさか天衣君にそんな性癖があったなんて…」 目を伏せる橙野さん 「私も、話題の方向をそっち方面に変えてしまって、申し訳ないわ…」 黙り込む蛭陀さん 「十人十色という諺があるように、人の数だけ好みもあるからな」 なぜか慰めてくれるテル てか、お前さっきまでいなかったよな!? 十人十色というけれど、どうやらボクに対する見解は満場一致したようですね まったく、良い友達を持ったもんだ…
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