2人が本棚に入れています
本棚に追加
「明日は確実に血を見ることになるな」
「テル、それ冗談になってないから」
生徒達が帰ったことによって少人数となった教室の中で、オレは完全に血の気が無くなっていた
時を遡ること5分前、帰りのホームルーム中に、ロリータ鬼教師がとんでもない事を口走ったのである
「先生、昔、マグロを解体したことあるんだが…
その時の事、たまに彷彿することがあるんだよ
わかるか?出席番号2番」
やべーよ、名指しされちゃったよ
目に熱い何かが込み上がってくるのを感じながらも、オレは勇気を振り絞って返答した
「先生に食べられるなら(性的な意味で)大歓迎っすよ」
ふぁさー、先生が俯くと前髪が目を覆った
しかし右目に宿した眼光だけは隠れても尚、垣間見る事ができた
「それは…承諾したと受け取っていいんだな」
明らかに雰囲気が変わり、いつも異常に重圧が増した鬼教師に一瞬たじろぐオレ
「あのー先生?」
「皆さん、明日は喪服を着用して登校して下さい」
あっ解りましたっ!!
明日誰か死ぬんですね、先生?
―――――――――――――――――――
最初のコメントを投稿しよう!