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「ねぇ、君っ!大丈夫?」
オレは少女に近づくと、まず安否を確認した
「見て解らない?私は問題ないわ
私からすれば、あなたの方こそ大丈夫?と聞きたいところだけれど?」
見た目よりも大人びていて、落ち着きのある少女の声
初対面の人間に対して随分と棘のある言い方だな…
「一つ質問があるんだが…いいかな?」
「私もあなたに聞きたい事が沢山あるわ
時間が許す限りどうぞ」
沢山?
まぁいい、今はそれらを置いといて、核心に触れる
「君の目線の先には、一体何がいるんだ?」
「?
何かわからないから見ているのよ」
「何かがいるのか?」
「…ええ」
音は更に強さを増していき、オレは立つことさえ困難になっていった
飛行機にしては異常過ぎる…
直感で感じる
“ソレ”はオレ達に近付いて来ているという事が
そして遂に、“ソレ”はオレ達の前に姿を現した
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