0の世界の崩壊-2day-

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「ねぇ、君っ!大丈夫?」 オレは少女に近づくと、まず安否を確認した 「見て解らない?私は問題ないわ 私からすれば、あなたの方こそ大丈夫?と聞きたいところだけれど?」 見た目よりも大人びていて、落ち着きのある少女の声 初対面の人間に対して随分と棘のある言い方だな… 「一つ質問があるんだが…いいかな?」 「私もあなたに聞きたい事が沢山あるわ 時間が許す限りどうぞ」 沢山? まぁいい、今はそれらを置いといて、核心に触れる 「君の目線の先には、一体何がいるんだ?」 「? 何かわからないから見ているのよ」 「何かがいるのか?」 「…ええ」 音は更に強さを増していき、オレは立つことさえ困難になっていった 飛行機にしては異常過ぎる… 直感で感じる “ソレ”はオレ達に近付いて来ているという事が そして遂に、“ソレ”はオレ達の前に姿を現した
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