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教室は新しい顔触れやら親友との再開やらで賑わっていた
「友と再開を果たして欣喜し合う若者の姿は微笑ましいな」
教室を通覧したテルが呟く
お前はジジイかよっ!
「誰がジジイだ?」
おい、何でオレの心の声が聞こえてんだよ!?
「わからん、だが聞こえる」
「てか、オレの心の声と勝手に会話すんなっ!!」
「え?聞こえない」
「もういいっ!」
オレは黒板の座席表を見て、自分の席に腰を下ろした
何かすごい疲れた
オレはホームルームまでの時間を、同じ屋根の下で学びを共にするであろう女子達の可愛さチェックに宛てることにした
いち早く目に入ったのは、柴羽蛭陀(しば ひるだ)さん
彼女はハーフのためか金髪で、白魚のような肌にモデル体系と橙野さんとはまったくタイプが違う西洋系の美人である
1年生で生徒会副会長を推薦されるなど生徒は愚か教員までもが認める程の統率力を持つ、所謂できる女である
「何て貧相な顔なんですことっ」
言い忘れていたが、彼女はSだ
「レイ、いいこと?
また私と同じクラスになれたことを光栄に思いなさい」
「了解です、柴羽さん」
「愚か者!あれほど下の名前で呼べと言ったのに、まだわからないの?」
「蛭陀さんでよろしいでしょうか?」
「よろしい」
ニッコリと満足気に笑うと彼女は自分の机に戻っていった
まあ、可愛ければ全て許される
それがオレの持論だっ!!
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