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バンっ!!
勢い良く教室の戸が開け放たれ、クラスは一瞬静寂に包まれた
中に入ってきたのは、一見可愛らしい小柄なジャージ姿の少女しかし、その本性はどんな屈強の男も一撃で昇天させる我が校最強の鬼教師、鬼島涼子である
彼女は体型に似ても似つかないほど重質量の竹刀を、片手で悠々と肩に乗せると教室を見渡し一喝
「起立!!」「きょーつけ!!」「礼!!」
ちっこい体のどこからあんな声が出ているのか検討もつかない程の大音量で号令をかけた
続けざまに指示され生徒達は1人も挨拶まで至らず、鬼島は再度指示を出した
「もう一回、礼!!」
「おは…よ…ござい…ます」
「小さい、もう一度、礼!!」
「「「おはようございます!!」」」
「よし、着席っ!
今日からお前らの担任になった、鬼島涼子だ
1年間よろしく頼むぞ」
こいつが担任!?
ぜってぇ遅刻とかしたら殺されるじゃねーかよっ!
「ちなみに遅刻したやつは殺す」
断言しやがったよコノヤロウ!
「なんだ?文句があるのか出席番号2番」
クラスの視線が一斉にオレに集まる
え?2番ってオレ?
鬼島を見ると、鋭い目つきでオレを睨みつけていた
「いっ意義無し…」
額から一筋の汗が滴り落ちる
眼で殺すとは当にかの如しだ
「まぁいい、とにかく学校の規則及び私の命令に従わないヤツがいた場合、私が直々に制裁を下す
わかったな?」
「「…はい」」
どうやら彼女の教育方針は恐怖支配らしい
この時、誰もが思っただろう
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