日常から非日常へ

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ー推理小説ー  それは、作者の知識と発想を最大まで使い生み出される。作者によってその発想は違い、ゆえに飽きることがない。  そもそも推理小説は、犯人が分かるまでの過程に味がある。推理小説に興味がないと言うと奴はたいていが、その過程の面白さを分かっtーー 「……お~い!そんな長話は読者が引いてしまうぞー。」 くっ、邪魔が入ったか…… 「うるさいなぁー。俺はただ読者様に推理小説の良さを語ってるだけだ。おまえには分かるのか?推理小説の良さが!?」  今は朝の学校。  教室のところどころで生徒が話題のドラマや共通の趣味の話をしている。 「わかんねえよ。第一オレは推理よりラブコメだ!」  そんななか、この物語の重要人物となる二人もお互いの趣味を言い合っている。 「ふっふっふ。甘いな。推理小説にもラブラブハッピーエンドがあるぞ。」 「逆に不倫とか嫁姑問題みたいな、この世のドロドロとかもあるけどな。」 「いいじゃないか!それもまた一興!!」 「いい趣味してるな。」 「ありがとう!」 「いや、ほめてないし……」  毎日がとても平和である。
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