コイのエサ食って恋しよう

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昔よく公園の池にいるコイに餌をあげていた 自然公園など大きな公園にはよくコイのエサという販売機があった 私はそれが好きでよく親に頼んで買っていた もちろんコイのエサなので食べられないが とてもおいしそうなのだ 例えるなら最中アイスのような形だ パリパリの生地の中にコイのエサの粒々が入っている 今思うとコイにはもったいないくらいだ そのエサがうまそうで一度食べたことがあるがとても食べられたものではなかった 草臭いし なんか若干牛のフンの臭いもする よくあんなものを食べてるな そう思った それからもコイにエサを与え続けた ある日エサをあげていると金色のコイが寄って来た このコイはここの主なのか? それとも新入りなのかな? いやもしかして神か? そう思ったが特にたいしたことはなかった それからいろいろあり 金もない 家もない という状況に陥った 今ではコイのエサが唯一の食料だ 最近はコイの被り物をしてエサを手に入れる方法を考えついた 息継ぎが難しく今では海女さんよりも長く潜れる ようになった もしかして昔見たコイもこうしてエサを貰っている人だったのではないか そう思う まぁ気になるのは最近氷が張っているから寒いな (41歳無職) ※この物語はフィクションです
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