2013年3月5日

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土曜でなけりゃ、映画も早い 何年前だったか、記憶は曖昧になっている。 愛塾の英語講座の中でも、超選抜クラスである、「英語で飯食いたい人の翻訳講座」での思い出話である。 中島みゆき、「悪女」の歌詞を問題に採用した。 🎵 土曜でなけりゃ 映画も早い ホテルのロビーも いつまでも 居られるわけもない 🎵 これに英訳をつけた、高校2年生(当時)の訳文に舌をまいた。 彼がつけた訳文は It's not week end today. Our town has no all-night movies. Hotel robbies aren't so comfortable for the person unchecked in. 🎵 念のため、彼がつけた訳を日本語に直訳すると 今日は週末ではない。 (だから)我が町は、オールナイト映画を持たない。 ホテルのロビーは、チェックインしていない者には、そう快適というわけではない。 ということになる。 見事な意訳で曲の雰囲気にあっている。 彼は、歌い出しの 🎵 マリコの部屋へ 電話をかけて 🎵 を、call や telephone という単語を使わず 🎵 Dialing in straight toMariko's room 🎵 と訳している。 まるでマリコの部屋との間にホットラインが開設されているかの如き表現だが、私は、インパクトひとつのために、大胆に外せる彼の才能に期待した。 期待したが、彼は翻訳家にはならず、あろうことか、医者なんて詰まらぬ仕事についている。 そして、「安心しろ、(骨は)一本しか折れていない」 とか 「医学は進歩したが、人体は進歩していない。ゆえに、昔痛かった病気なら、今も痛い」 とか、インパクトが強すぎる表現を多用し、患者の顰蹙を買っている。
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