家出

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「暇じゃ――――――――!!!!」 幕末の江戸 そこにある城では1人の甲高い声が響いた 「日仍李!!ぬしいい加減にせい!」 続けて声をあげたのは松平容保 「だってお兄様!暇なんですもん!」 「だからと言って叫ばなくても良かろう」 「叫ばれたくなかったら早くも私の【龍桜】返してくださいよ!私の唯一の暇つぶしを!」 「一国の姫が暇つぶしに刀をふるうなどありえんこと!絶対駄目だ!」 「なんでよ?!いいじゃなですか!お兄様だって刀持ってるくせに!!」 「我は男だからいいのだ!女のぬしを大人しく花でもいけておれ!」 「嫌ですよあんなにコマコマした作業!!だいたいなんで私は外出しては駄目なんですか?」 「姫が街中歩くわけにもいかんだろ」
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