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「あんだと!!」
『フンッ。もう一度言わなきゃわかんない訳?やっぱり頭わる「待て」何、アルエ。邪魔しないでくれる?』
一触即発の2人の間に割って入ったアルエ。半ば呆れながら言葉を発した。
「ハァ。挑発してどうする。先ずはこの森を出るのが先決だろ?」
『……わかったよ。方向確認するからちょっと待って』
アルエに言われて頭が冷えたのか、ランスは素直に頷きある物を懐から出した。
「「なにそれー!!」」
「不思議な形ですね」
ランスが出した物は直径3センチにも満たないような小さいゴツゴツしたものが付いている球体。
それを見た大樹は馬鹿にしたような顔で
「そんなもんで方向確かめられんのかよ」
と言った。
ランスはまたもやイラッときた用だが睨むだけに止めて手のひらの物に集中するために瞳を閉じた。
『(我、ランス=ルワンダの名の元に道しるべを示せ) 』
パァァァ
ランスがそう心に念じると球体が淡く光り始め、やがてくるくると回り始めた。
ヒュンヒュン……ピタッ
『あっちだよ』
やがて方角が定まったのか球体がピタリと止まった。
ランスはある方角を指差したが、球体は輝いている以外何も変化がないように見える。
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