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「ただいま」
「周防さん、遅いです!一体どれだけ時間をかけているのですか!?」
腰に手を当てて『私怒ってます』なポーズをしてもリムだと可愛いから逆効果だと思う。
「……ごめん」
結局小屋に帰ってきたのはあれから1時間後。
目標時間の0時までもう30分をきっているところだった。
「……!まさか周防さん、例のやつらにまたなにか……」
「違うよリム、俺がなんのために"俺"って名乗っているか忘れたの?」
「そりゃ……忘れてはいないですけど」
「だったらいいんだ。……そっちの首尾は?」
「上手くいったです。後は待つだけですね」
「そうかい」
俺は小屋の床へ腰を下ろす。
暖房が効いているので寒いということはなかったがやはり座り心地がいかんせんよくない。
イヴもいつの間にかどこかへ行ってしまったようだ。
「なにか飲みます?」
仮設したキッチンへ向かっていたリムが俺へ声をかけた。
外から帰ってきたのだ、いくら暖房が効いてるとはいえ少し暖かいものが飲みたい。
「じゃあ、ココア頼める?」
「了解です」
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