クリスマスに死を込めて

2/9
前へ
/16ページ
次へ
「周防さん、こっちの準備はできました」 「ああ、今行くよ」 今俺達は町外れの丘の上――そこに建てた小屋の中にいる。 ……あ、説明が遅れたか。 俺は周防天和(すおうてんな)。モテないボーイズ&ガールズ、そしてこれを見ている君と同じ存在だ。 少し向こうで普段は見慣れない機械をいじっているのはリム・F・リリーベル。名前の通り外国の人だ。 俺達がなにをしようとしているのか、それは"クリスマスを破壊する"準備だ。 具体的になにをするのかは追々説明したいと思う。 「ねえ周防さん、椎名やガンホーはまだ来ないのです?」 「まだ集合時間より10分早いからね。もう少しでくるんじゃないかな」 「ようやくこの日が来たんですね……奴等に復讐をするときが!」 モデルガンのライフルの装弾を済ますリム。 危険だからこんなところでそんなもの振り回さないで欲しい。 「ちーっす。お、早速やってるねえ」 「ふむ、俺達が最後だったようだな」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加