クリスマスに死を込めて

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小屋の扉を開けて入ってきたのは俺達の仲間、椎名柚貴(しいなゆずき)と蒲生北郷(がもうほんごう)ことガンホーだ。 「遅いです二人共」 「なーんだよ、まだ集合時間には早いだろ」 悪態をつくリムに対してもっともな正論を言う椎名。まあ別に柚のヤツは悪くないと思うからフォローしてやるかな。 「こらリム、そんな怒ることないだろ。遅れたわけじゃないんだからさ」 「わ、わかってますよ……ただ早く準備は済ませとくに越したことはないです」 「ふむふむ、確かに正論だね。というわけで、柚、ガンホー。仕事仕事」 「わーっったよ。つってもまあ俺の作業はもう終わるところなんだけどな」 「ならこっちの作業を手伝ってくれ……まだ少し時間がかかりそうだ」 「えー?ガンホー、おめえ身体でけえんだから一人でやってくれよ」 「俺の身体がでかいのは関係ないだろう……それに作業とは皆で協力するものだ」 「そういうことだ柚。そっちが終わったらガンホーを手伝ってやろう。俺も手伝うからさ」 「さすがリーダーだな、椎名も少し見習え」 「うっせえデカブツ。周防ばっかし棚に上げてんじゃねえや」
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