「ハリー・マジック」でスパーズは劇的な進化を遂げた

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ハリー・レドナップの監督としてのキャリアが始まったのは、1983年10月、3部のAFCボーンマスから。 もともとシーズン開幕からは、アシスタントコーチを務めていたのだが、成績不振により監督が更迭。 1965年からイングランドで11年、アメリカで3年間プレーし、新たに指導者としてフットボールの世界に戻ってきた矢先のことだった。 それからは名門ウエストハム、ポーツマス、サウサンプトン、再度ポーツマスで指揮してきた。 ポーツマスでは、2008年FAカップ優勝。レドナップの監督における唯一のビッグタイトルだ。 その翌シーズン、ポーツマスとの契約は2011年まで残っていたのだが、ファンデ・ラモス監督の下、開幕8試合で1勝しか挙げられず窮地に追い込まれていたトッテナムから「到底断ることのできない」オファーを受け、10月25日にトッテナムの監督に電撃就任。 就任直後の10月26日のボルトン戦を2-0で勝利し、29日の地元のライバル、アーセナルとのノースロンドンダービーでは4-4という、壮絶な打ち合いを展開し選手たちの自信を取り戻すことに成功した。 カーリングカップでは決勝でマンチェスター・ユナイテッドに敗れたものの、前年王者の意地を見せ、最終的にリーグ戦は8位で終え、降格の危機にあったチームを救い、メディアはこの復活劇を「ハリー・マジック」と称した。
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