俺と幼なじみ、時々学校。たまーに彼女。

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すげーイケメンでよ?なんかそういやあだ名で呼ばれていたな。 なんだっけ?んーと…あぁダメだ、思い出せない。 とにかく凄い爽やかな人で終わった後、わざわざ、握手を求めてきて、その時の彼の笑顔が凄く、真新しい玩具で満足に遊んだ後のような笑顔で、『ありがとう!また会えたらまたゲームしてよ!』と、とてもその試合を楽しんでいてくれたみたいだった。 たしかに俺もあの時は我も忘れて破顔一笑しまくりましたね。いやほんと、ようやく好敵手なるものに出会ったみたいでゲームに熱中しまくったね。 先程、ふざけた言葉はあれ、もろにその会場でもいっちまったわけですよ。ほんと、俺、自分でもバカなことしたなって思うんですけど、や、やっぱり熱中し過ぎて、さ、叫ぶ時あるじゃないすか? た、例えば、キノコを食べるとヤサイ人になるあれなんかでいうと、ちょっとミスって敵に当たっちゃって『あっ!』なんて思うあれと一緒で公言しちまったわけですよ。ほんとにちくしょう。 す、するとだね、どうなったかというと、何故か何故か会場が沸いて、俺の事、『皇帝(カイザー)』なんて呼ぶという意味不明な事態に陥って、たまに街のゲーセンなんかにいったら知らないやつから握手を求められたりする。もういっそ誰か、俺を殺せ。 此方としては面倒この上状況なんだけどな。 口を開いてその気苦労の捌け口を作る。はぁ……。 なんとなくうなだれつつ、首をしっかりと画面を見つめ直すために上げる。 未だに敵は此方を静止しながら、何か機会を窺っているのか、たまにビクビクと動かす、警戒を見せるたけだ。 好都合と思い、左手でアナログを操作しながら右手を移動させ、方向キーを操作する。 ちなみに、この俺にしては、普通の動作になんだか、あだ名がついているみたいで『神の手(ゴッドハンド)』と呼ばれている。 世の人は、そんなに俺を恥ずか死めたいのかと思う。 何故か社会的に貶められている気がしてたまらない。 そんな事を考えつつ、右手の操作でアイテム欄を切り替えていく。 選んだアイテムはソウルの名残というアイテムだ。 相手に投げつけて使用する物で特にダメージなんかは与えられないんだが、デーモンを惹き付けるという効果を持っている。
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