プロローグ的な感じ。

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うーん、日差しが気持ちいいなぁ。 ぽかぽかと暖まる身体に雲の隙間から太陽の光が時折照らし出し、なんだかこの空気がとても心地良いい。 思わず、キラキラと雪を反射させている太陽の光が醸し出す風景に目を細めながら、受験日までの勉強の疲れを癒やす。 幼なじみの梓という女の子が自分の近所に住んでおり、その子に勉強を教わっていた。 こんなやり切った気持ちで受験を受ける事ができるのはほんとに梓のお陰だな。 いつかお礼しなきゃなー。 今度どっか誘ってみっか。てかあいつまじ友達少ないよなぁ。 てーまぁ人の事いえないんだけど。俺も少ないし。あぁ、鬱だ…俺もゴロゴロ☆したいよー唯ー… 思わず口から苦笑が漏れる。 俺も梓も友達が少なかった。俺が今仲が良い友達もぶっちゃけ梓だけで、その梓も俺の他に一人や二人だ。 まぁ、なんつーか、別にどうでもいいけど。 そこで欠伸を一つ漏らす。 「ふぁ……あぁ…」 「…………ナァー」 「……ん?」 思わず、口にあてがっていた手が止まる。 なんだろう。耳を済ましてみると? 「ナァー」 今度はハッキリ聞こえた、俺は周りを見渡してみる。 んー?声は届きはするが自分のとこからじゃあ、死角になっているみたいだ。 ベンチから立ち上がり、今度は声がする方向へと歩いてゆく。 公園の奥の方から聞こえてくるみたいだからそっちの方向へと向かってみる。 ゆっくりとした足取りで足に伝わる感触を楽しみながら行く。 お、あれか? 葉の少ない木の隣に茶色いダンボールと黒髪の腰まで垂らした女の子の姿が見えた。 後ろ姿から見えるのは黒いコートを着ており、ダッフルコートを身に包んでいるというのに、スタイルの良さが際立っており、手足が細長く、膝を曲げて、腰を卸している。 えっと、うん。めっちゃ足が綺麗。 コートの下から見える白い太腿が眩しい。 しーっかし、今時、足を止めて触ってるのも珍しい。 声掛けてみるか? 近づいていくが一匹と一人は此方に気付いていない様子。 彼女の横に立ち、俺は軽く声を掛けようとする――――――が。
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