ぼくの僕

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▼▼▼ 「けーいー…」 「はいはい…」  翌日、案の定僕の風邪がうつり、寝込んでしまった愁。ばかだなこいつ。ていうか何で僕が看病しなきゃいけないんだ。自業自得じゃないか。 「ちゅーしてー、ちゅー」 「馬鹿、しね!」 「えー!?ひどー…仮にも病人やで?少しぐらい甘やかしてーなー」  どの口が言うんだ。お前にだけは絶対言われたくねえ。  心の中で呟くも、愁に届くはずもなく、ガラガラした声で小さくぐちぐち言ってるこの間抜け面のでっかい犬に、さすがに苛々してきたので。 「…しょーがないなー」 「えっほんま!?」  勢いよく振り向いた愁の、顎に手を添え、ゆっくり顔を近付け、 「目閉じろ」 「えー…、はーい」  僕は愁の、頬にキスをした。 「えぇっ、終わり?」 「当たり前だろ」 「口がよかったなー…」 「あのなぁ、お前、学習能力そろそろ身につけたほうがいいんじゃない?」 「何でさー…」 「また僕に風邪をうつそうったって、そうはいかないから」 「…あぁー…」  どうやら今気付いたようだ。…いやいや、馬鹿にも程があるだろ。もう犯罪レベルだろ。なんで気付かなかったよ、僕に風邪がうつった時点で気付けよ! 「あぁっどこ行くの佳!」 「うがい」 「えぇー…」  みんなも、風邪引いた恋人には気を付けてね。  手洗いうがいで、きっちり風邪対策しようね。       お わ り
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