日記

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ここで終わってしまってるのね… 貴方は永い歳月を掛け、私を見守ってくれてた 小さい頃の私 ジョンは老衰で亡くなった 私に連れられて散歩に行く度、あのお兄ちゃんに会いたくて何回も同じ道を通った 私にとっては【初恋】だった 年上で、優しくて、女の人にもてた 貴方には柔和な彼女がいて、私の初恋は見事に散った 切なかった 偶然を装い、貴方に会った夏… 幸せだった 何もかもがゆったりと過ぎていった…… 後で知った事実に愕然とした 社会人になったのに、医者になろうと頑張ってくれた 「おばあちゃん! お風呂出たよ!」 「はいはい」 貴方……孫がお風呂から出ましたよ 呼んでるから行きますね 病気がちだった私は生き、頑張ってくれた貴方は半年前に逝ってしまいました 貴方の好きな珈琲を入れておきましたよ ありがとう お兄ちゃん…… 完🍀
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