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連れ帰った犬を飼う事は許されず、途方に暮れていた
小さい頃から見知っていたので…声を掛けてみた
「うちで飼ってやろうか?」
「だめ…私が飼いたいの」
どうやら、反対された母親か父親に交渉する気らしい
夕方、公園に捨て犬を抱えて、震える彼女を見つけた
「…やっぱり駄目だって?」
きっと視線を向けて
「私が病気になるから、だめだって…」
「そっか……」
このまま放っとく訳にもいかず、再度
「じゃあ、少しだけお兄ちゃんの家に置いて置けば?」
パッと顔を明るくして
「いいの?」
と、やっと笑顔になった
この時から、僕は彼女を好きになったのかもしれない
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