第二十六話

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氷翠の陽神は、粉々に吹っ飛ばされた。 「きりがない!!」 それでもなかなか数は減らない。氷翠の陽神は一体一体の強さがハンパない。確実に消さないとまた再生を繰り返す。 水蓮は悪態をつきながらも消耗を防ぐ為に最小限の動きで氷翠の陽神に確実に攻撃を入れていく。 「これは少しハンパないな!しかも財布を結局持ち逃げして……」 びくっ…… 蘭子もまた苦戦しながら氷翠の陽神となんとか戦っていた。そんな中蘭子はボソリと呟く。 その言葉に水蓮は小さく肩で反応した。 反応が鈍ったところに容赦なく分身の団体が光線を無数に飛ばしてくる。 水蓮は氷翠の光線により、吹っ飛ばされる。 「水蓮!!」 「あはア?!」 水蓮が吹っ飛ばされたことに気が取られた蘭子は、集中力が途切れその瞬間に氷翠に動きを奪われた。 氷翠の分身が生み出した光の蔦が蘭子の全身を締め上げる。 「うぐあああああっ!!!」 蘭子は苦しみの雄叫びを上げる。
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