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「そりゃ、まぁ水蓮のセンスだよな。そこは」
「コントロールがいいだけよ」
メギドは自慢気に言ったがネレーナは素っ気なくそう言った。
「そうか。水蓮にはいつも助けられる。起きたら礼を言わねばな」
いつも仏頂面な蘭子の表情も心なしか緩んでいた。
命を懸けて水蓮が自分を守ってくれたからかもしれない。
「そうしてあげなよ。とびきりの笑顔でさ~」
からかうように蘭子に言ってきたのは天照。
「ふざけるな。笑顔など何の得にもならん」
「またそんなこと言って~」
「少し……疲れた……小生も眠る……」
蘭子は天照の言葉を最後まで聞かずに疲れた身体を休める為に自らもまた眠りに身を預けた。
「……あんまん……二個……これで……買える……むにゃむにゃ……」
蘭子が眠りについたあと水蓮がそんな寝言をポツリと漏らした。
「なあネレーナ」
「なによ」
メギドがそんな水蓮の寝言から何となく感じ取ったものをネレーナにぶつける。
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