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「もしかして、水蓮が頑張ったのって240円の餡まんの為か?」
「今頃気付いたの?相変わらずアンタってバカね」
「……」
「240円ってもしかして?」
メギドの質問にサラリと返すネレーナ。そのやり取りを面白そうに聞いていた天照があることに気付く。
「このことは蘭子には内密にしとけよ。二人の仲が危うくなるからな」
「OKOK♪任せてちょーだい」
みなまで言わずに一応天照に歯止めをかけておくメギド。
しかし、水蓮も水蓮だ――
あんまんに関しては譲らないところは誰にも負けないだろう。
無論、ソレに命を懸けれるのが素晴らしいことなのかと言えばソレは定かではないが。
「……乗り越えたか……“魔王”の奴……」
うっすらと邪悪な笑みを浮かべ、その男……紅蓮は言う。
「クハハハハ……この世は……この世は面白く出来てんなァっッッ!!つくづくよぉ……」
高笑いが虚しく辺りに広がっていく。
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