第二十六話

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「気楽な奴だな……っ」 倒れたところに踏み込みから一気に紅蓮が大鎌を地和に振りかざす。 振りかざした大鎌を地和も大鎌で受け止めた。 そこから漆黒の波動を紅蓮に向けて発する。これに気付いた紅蓮は直ぐに後ろへと飛び退いた。 「ハハハ、容赦ねぇなぁっ!!こっちは大怪我してるって言うのによオ!!!」 紅蓮は未だに楽しそうに高笑いしながら、その攻撃を大鎌の威力に任せて弾き飛ばす。 「よく喋る奴だ――言っておくが、怪我人はお前だけじゃないだろ」 何も面白くなさそうに地和はそう返すとすぐに体制を整えながら、立ち上がる。 「違いねェ……」 動じることなく、紅蓮はただ笑い返す。 「そういや……約束をしたなァ」 地和は紅蓮の言葉に大した反応を見せない。ただ間合いを詰めるべく、距離をはかっていた。 「……あのガキ……アイツと戦って殺されるまでは――ぜってぇ死ぬな……だったか?おもしれぇこと言うガキだよなァ……ホントによ」 紅蓮もまた喋りながらも緊張感は解かない。
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