第二十六話

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「だったら、こんなとこで死んでられないわね~紅蓮様♪」 誰もコメントを返さなかったせいか、ハデスが楽しそうに紅蓮に返す。 「……そう、だな。まあ俺様がここで死ねば俺様は所詮ここまでの奴だったってことよ……」 紅蓮は次の一撃で決める気だ――そう取れる発言をした。 「まあ俺様の相手にガキはまだ早すぎる、しな。細かいのは無しでそろそろ決着つけようや」 豪快に笑って紅蓮は大鎌を構える。 地和もまた紅蓮の言葉に反応したように、少しだけ動く。 そこから一気に二人は走り出した。 カッ…… チュドォオオオオン!!!!! すざましい轟音と共に飛んでいく景色とそしてぶつかり合う力。 ぶつかり合う力は巨大な球体となって辺りに巨大な爆発を招いた。 見えなくなった景色とそして聞こえなくなった声―― 最後の戦いの結果を待つかのように、辺りの景色を爆風が隠し続ける。 酷く黒い雨が降り注いでいた。 まるで絶望を表してるかの如く――
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