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そこには希望などというものは絶対的に存在していなく、ただ滅び行く時を待っているものしか存在していないようだった。
だが、そんな中あまりにも輝いている光が目の前で笑っている。
「やっと、見えてきたってことか――」
エースは今の状況を楽しむような笑みを見せてただ呟いた。
黒い狂気の雨は未だに降り注いでいる。
「本当に楽しそうだな……“魔王”の“狂気”を奴が消してもこの侵食し始めた闇は止められねぇぜ?」
和哉はエースに薄く笑い返しながらそう言った。
「言う割にはお前も楽しそうだな?」
「ゲームは、邪魔が入らねえとつまらねえもんだからな」
笑う和哉にエースは短く問う。
その問いに和哉はまた直ぐに返した。
「戦いはゲームとは違うぜ?もっと、熱く、楽しいものだ」
まるでソレを教えるかの如く、エースはゆっくりと言葉を紡ぎ、炎の刃を和哉に向ける。
「戦いを楽しい、なんて言うお前は俺以上にイカれてるぜ」
向けられた刃を打ち払うように紫の刃が炎を取り巻く。
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