第二十六話

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「俺に言わせればどっちもどっちだけどなぁ~…」 緋炎すらこの状況を楽しんでいるかのように笑っていた。 「まだまだ、だ!!」 その刃の打ち払いをエースは今度は剣そのもので受け止める。 大剣から片手を離し、そこから和哉本体へと炎の渦をぶつけた。 ゴッ……!! 「ひでぇことすんな……この炎は浄化じゃ消えねぇのによ……」 半身を焼かれた状態の和哉だが、ダメージはまるでない。 すでに死んでいるため、どんな攻撃をしようと無傷だからだ。 「……和哉……いつまで遊んでいる?!早く殺せ……そう言ったハズだ!!!」 死神は偉く不機嫌な声で叫び散らす。 どうやらエースと緋炎のことがよっぽど気にいらないようだ。 「俺は遊ぶのが好きだから、な。わりぃがお前には最後まで付き合って貰うぜ? 後悔するなら俺をパートナーとして選んだ桜田に言うんだな」 クツクツと笑いながら和哉は死神にそう言った。 「それに、目の前のコイツもそう簡単に死んでくれるタマじゃないらしいからな」 そう独り言を呟き、和哉はエースを見据えるように前を向く。
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