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『……莉音?!起きたかい?!急がないと、時間は動いているんだよ』
『うぎゃゃぁぁ……っっ また、やっちゃったよっっ
あっっ お父さん、お父さんっっあたしっ シャワー浴びてくるから、しっ下着出しといてっっ!』
『……莉音……貴方ももぅすぐ18歳だろぅ…なのに、父親に下着を出させるなんて………。
………ふぅぅ、行ってしまったか………』
首を振りながら、下着を出すために、クローゼットの引き出しに向かう。
『また甘やかしてる………』
声のした方を見ることもなく、
『……甘やかしてるかな……』
と呟きながら、今日の莉音の好みそうな下着を選び、取り出した。
『……甘いよ、父さんは……。
あいつにも、俺にもだけどさっ』
『……そぅかな……。私は、貴方たちのその真っ直ぐな所が、大好きなだけなんだけど……』
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……………………
……………
『………っったくっっ
知ってるよっっ 自分の子供に〝大好き〝なんて……この歳になってまで、普通言う?!』
『う~~~~ん、言わないの………かな?!』
『………って、わかったから……お、俺、先にマスターんとこで、モーニング食べてるねっ』少し頬を赤らめながら、部屋を後にした。
『クスッ……何照れてんだろう?!俺……』
階段を素早く駆け降りながら、胸に広がる温かさを 噛みしめていた。
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