現代…1

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『この2人ってモテるんだろぅなぁぁ』 カウンター越しに笑いながら話してる2人を見ていると、ぶわっっとバスタオルが飛んできた。 飛んできた、と思う間に、ガシガシと髪を拭かれた。 『ちょっ、ちょぉぉ…もぅ止めてくれよぉ…』 『…髪から滴が垂れてるじゃないか…』 バスタオルの隙間から見る父親は、柔らかい笑みを浮かべていた。颯は、父のその顔を見ると、いつも何も言えなくなり、今もまた、されるがままになっていた。 ♪♪カランコロン♪♪ 今日2度目の響きと共に 『モーニング……いつものねぇ』 『チッ…おはよう、はねぇのかよっっ…おはよう、はっ!!』 『うわぁぁぁぁぁぁっっ…お、はよう、ございま、すっ!』 『……ったく……お前ぇもまだまだガキだなっ』 『………?!……へっ?!』 何故いきなりガキと言われたのか?!わからず、平は眼をキョロキョロ動かしていた。 『ははっ…おはよう、平…お前が変わらないなっと言うことだよ。で、山川先生と莉音ちゃんは、まだかい?!』 『父さんはまだ莉音の世話してるっ……あいつ、今起きたんだぜっ』 『はぁぁぁっっっ?!ぁんだよ、それっっ!!間に合うのかよっ』 『知らねぇ…莉音の寝起きの悪さは、昔っからだろ…』 『俺、10時に出るって言ったんだぜっ……くそっっ…ありえねぇ』 『まぁまぁ、颯…。先に朝ご飯を食べよう。最悪は、車で追いかけるよ』 バスタオルから解放された颯は、頭をぶるぶるっと振るうと、手ぐしで髪を後ろへ流した。
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