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『斎藤さんッ!!』
斎「うぉッ・・・急に開けるな」
斎藤に言われショボンとするがすぐに立ち直った
『あの・・・』
斎「どうした?」
『多分永倉さんに私が女って事バレてるんですけど』
斎「で?」
『斎藤さんが言いました?』
斎「言ってない」
『そうですか・・・』
斎「お前が男装をするには無理があると思うんだが」
『ですよね!!だってこんな女の子みたいな顔した人なんて怱々居ませんよね』
斎藤が思いっきり頷いた
(そんなに思いっきり肯定しなくても・・・泣)
斎「土方さんに言わないのか?本当は嫌なんじゃないのか?」
『嫌じゃないんですケド、バレるのが怖いんです』
斎「怖い?」
『だって此処を出て行かなきゃいけなくなるでしょ?』
斎「そうはさせない」
斎藤が小声で呟いたが琉魅には聞こえていなかった様だ
『じゃあ行きましょうよ』
斎「あぁ・・・京の街は初めてか?」
『はい!!』
力強く頷くと斎藤が琉魅の手を引いて京の街へ出た
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