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つまのなみだ
つまはそれでもおっとがきがかりで
それでもおっとからのメールに何の感情ももてない日もあり
もうすぐ切れようとしている糸を手繰り寄せたくてもそれは誰もが許さないこと
つまの知らないところでつまの世界は動いている
愛だとか愛じゃないとかそんな話ではなくなっているのに気づきたくない
ただ自分を助けてくれたおっと
こんな結果のために今日までの日々を辿ってきたわけじゃないんだよねとただそんな気持ちを分かち合いたいだけ
つまとおっとは若すぎた
人は忘れてしまう
きっとまた恋をしてしまう
だから今のこの後悔に似た気持ちを永久に留めておくには消え去る以外にないのだろうか
いつかこの短き日々をまるで眩しい光を臨むかのように思い出すその日をただひたすらに待つ以外にないのだろうか
おっとはいう
あなたなら乗り越えられると
つまは思う
一体おっとはつまのどこにそんな力を信じているのかと
それでも現実は進み続け変わることはないだろう
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