でも、しょうがないー完結編ー

１

　ソースコードの本数次第で一回ヤらせてやる。

　なんて、俺達の仕事。つまり、システムエンジニアならではの条件付きで。

　しかも、ソースコードの本数は、御堂主任のその時の気分次第で本数が変わる。

　鬼だ。悪魔だ。あんまりだ。公私混同もいいとこだ。

　とは思うものの、確実に深く惚れてしまったのは俺の方なので。

　付き合ってもらうには、条件を飲まざるを得なくて。

　だから、ちょっぴり気弱になってしまうのは、仕方がない。