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―――俺は、……ゲイだ。
彼(成澤克己)は、混じりけのないストレートだから、当然俺たちの間には何もなかった。
ストレートのやつに告っても痛い目を見るだけだ。
久しぶりに見る克己の姿に、チクリと胸が痛んだけれど。
そんな気分は、直ぐに消えてなくなった。
だって。
俺は、今誰よりも大切な人が居るから。
御堂主任。今、現在進行形で俺の恋人、……だと思う。
少々、語尾が情けないのは、仕事上でも私生活でも。
俺が散々振り回されてるからだ。
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