そこは地獄の底

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ローブの男が気絶から目を覚ますと、目の前は鉄格子。 どうやら監獄の中らしい。 びくびくしながら辺りを見回す。 「あら、起きましたね」 薄暗い監獄には不似合いな可愛らしさ声。 その方向を振り返ると、そこには綺麗な洋服がよく似合う、実に可愛らしい女の子が立っていた。 「君は……?」 ローブの男が尋ねる。 「私は、ソフィア・バーバリア、可愛い女の子です」 ソフィアは実ににこやかに答えてくれた。 そしてそのまま言葉を続ける。 「貴方は誰ですか?」 「僕は……分からない」 「まあ!! まだ名前が無いんですね、実は私暇なので、新入りさんの名前をたくさん考えていたのです、だから私が付けてあげすよ!! ……えーっと、うん!! あれだ、私のお気に入り『セレナーデ・ファンタジア』これでどうでしょうか?」 「……かっこいい」 そうしてローブの男の名前はセレナーデに決まった。
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