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「宜しくお願いしますね、セレナーデさん」
「う、うん宜しく」
不安だったセレナーデにほんの少し希望の光が差し込んだ気がした。
「これから僕どうなるの?」
「ふふふっ、絶望……ですかね」
その言葉の意味が分からなく首を傾げるセレナーデの視界が一瞬ぼやけた。
「ん?」
するとそれは炎の塊の怨念達がセレナーデを取り囲んだ。
「う、うわあああああ!!」
その、怨念達は想像を絶する絶望をセレナーデに与えて、何事も無い様に去って行った。
しかしそれでもなおセレナーデは苦しみにもがいている。
「なんだ……これ」
「だから、地獄の底、グロリアン・ワールドにおける絶望ですよ、針地獄や血の池地獄より恐ろしいね」
そんな事を良いながらニコニコとセレナーデを見るソフィアにセレナーデは手を伸ばす。
「助けて……」
「うふふっ、やーですよ」
「な、なんで」
「貴方、そうとう生前悪い事したんですね……私大好きなんです、目の前で人が狂って行くのを見るの、そして私は手伝う、貴方が壊れるのをね、だから悪い人は私と同室になるんですよ」
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